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2022-04-15

『交欒の家』

敷地は阿賀野市の五頭連峰をのふもとに位置する。

道路を挟んで向かいには母家があり、そこに暮らす親世帯との程よい距離感を保ちながら、ゆったりと暮らせる住宅の計画である。
敷地の広さには充分すぎるほど余裕があったが、その反面外構や土間スペースなどに費用を要し、
いかに住宅部分のコスト面を圧迫せずに計画できるかということが課題であった。
東側には市道ではあるが車両が通行不可の道に面しており、通行する人々からのプライバシーの確保も必要であった。
また、東面からは、1年を通して時折、山々からの吹きおろしの強い風が吹く場所でもあったため、その配慮も必要であった。

そこで、風よけと目隠しの役割を担う壁を計画し、四季の移ろいを感じれるコンパクトなプライベートコートを計画し、そこに隣接したLDKを配置した。
LDKは少しゆったりとした広さを確保し、緩く繋がる配置計画としている。
リビングは、子供の遊び場と勉強スペース、ゴロンと横になれるくつろぎのスペースなどいろいろな使い方ができるように畳敷きのリビングとし、
周りから少し掘り下げた落ち着いた空間とした。
造作で製作したTV台は単なる収納家具だけではなく、勉強机、来客時のベンチ、読書のための縁側、など様々な用途に使えるよう意味を持たせている。
プライベートコートにはそのTV台兼ベンチ収納家具にフラットでつながるウッドデッキを設え、空間の連続性による広がりをさらに増している。

ダイニングとつながる奥のスペースには広い洗面脱衣室と家族全員分のW.Iクローゼットを配し、家事動線をより簡易なものとした。
キッチン脇には、広めのパントリーを計画し、雑多なものや、ゴミの一時置きなどに配慮している。
また、そのパントリーは、そのままウォークインシューズクロークにつながり、そのまま玄関に抜けることができ、家事動線をさらに豊かにしている。

2Fには各個室のほか、たっぷりの納戸を設け家族の布団や、これから増えていく家族の思い出の品々を収納できる納戸を計画した。
各個室からは、自然豊かな五頭連峰を望むことができるようになっている。
四季折々の自然や気候の変化を感じ取り、家族みんなが豊かな気持ちで育んでいけるような暮らしの設計となっている。

『交欒の家』:専用住宅

 所在地  : 阿賀野市
 用途地域 : 第一種住居専用
 防火指定 : 無し
 構造   : 木造軸組金物工法(耐震等級2)
 階数   : 地上2階
 最高高さ : 7.420M
 最高軒高 : 5.861M
 前面道路 : 2.0M(東側)※道路中心線から2mのセットバック有り
 敷地面積 : 220.92㎡
 建築面積 : 68.01㎡
 延床面積 : 109.32㎡(1F:63.76㎡ / 2F:45.56㎡)
 竣工   : 2022年10月20日
 Photo  : 星野 裕也
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