12/14(土)・15(日)・21(土)・22(日)「対庭の家」完成見学会開催(三条市新堀)
こちらの見学会は終了致しました。
「対庭の家」の完成見学会を開催します。
日にち/2019年12月14日(土)・15日(日)・21日(土)・22日(日)
時間/10:00~16:00
場所/三条市新堀
予約不要ですので、お気軽にお越しください。
対庭の家の特徴
約70坪のゆとりある土地は、北側と東側の2つの道路に面した角地。
日当たりのいい南側に開くのが家づくりのセオリーですが、この土地ではちょうど南側に隣家が建つタイミングでした。
そこで、南側は窓を少なめにして、東へと開くコの字型のプランにしています。
約10畳分の中庭から心地いい光を取り込むダイニング・キッチン、そして、もう一つの庭を地窓から眺められる落ち着いたリビング。
この2つの空間がこの家の中心です。
1階だけで生活が完結できる空間構成や、ディテールにこだわったミニマルなデザインにもご注目ください。
大窓から中庭を望むダイニング・キッチン
東側の道路から見るファサード。3つの建物が組み合わせられたようなデザインが特徴です。
1階中央部分に大きな窓が連続していますが、木塀で隠されているので、中の様子は分かりません。
では中はどうなっているかというと…
このような明るい空間が広がっています。
高さ2.4mの窓が連なるダイニング・キッチンは、朝日がさんさんと差し込む爽やかな空間。
庭はまだ工事中ですが、ここにヤマボウシの木が植えられますので、春には鮮やかな新緑が目を楽しませてくれます。
掃き出し窓の外は濡れ縁。プライバシーが守られた場所で、夜風を浴びながら月見酒。
そんな情緒ある時間をここで楽しむことができます。
地窓からモミジと南天を眺めるリビング
外からの光がたっぷり入るダイニング・キッチンに対して、リビングは光を抑えた落ち着いた空間。
壁側(上の写真の右側)にカウチソファが置かれる予定ですが、ここに腰掛けながら自窓越しに植栽を眺めることができます。
その後ろの壁はお隣さんのコンクリート塀。この無機質な背景が植栽を引き立ててくれます。
また、その上の天井は格子仕上げ。中に仕込んだ照明から柔らかい光が降り注ぎ、夜は一層リラックスできる雰囲気になります。
ミニマルで美しいしつらえ
明るいオークの床に、マットな白の壁と天井。
色味を抑えたシンプルな空間にしています。
階段の踏板や蹴上は見える部分を薄く加工し、極力存在感を排除。
窓枠や幅木の存在感も抑え、納まりの美しさにこだわっています。
キッチンの造作家具は、床と同じオークの面材を使い、アクセントのタイルも主張しない色でまとめています。
冷蔵庫はキッチンの奥にレイアウト。ダイニングからは見えにくいですが、キッチンでの作業時には使いやすい場所です。
天井高はル・コルビュジエのモデュロールに従って2,260mmに。(一般的な日本の天井高2,400mmよりも14cm低くしています)
特に座った時に感じる心地いい高さを意識して設計しています。
三つの素材を張り分けた趣ある外壁
外壁はガルバリウム鋼板をベースに、玄関周りには魚沼杉、脱衣室周りは明るい色の塗り壁で仕上げています。
リビングやダイニングからは、窓越しに塗り壁が目に入りますが、この壁に反射した光を室内に取り込めるように明るい色を選びました。
坪庭を囲む塀も木にしたことで、自然素材の風合いを建物の内外から感じることができます。
アンティークにこだわったご主人の趣味室
2階には3つの個室がありますが、その内の一つがご主人の趣味室です。
アンティーク家具や雑貨が好きなご主人のために、床はこの部屋だけダークブラウン。幅の異なるオーク材を乱尺張りにした、表情あふれる床です。
天井はラワンベニヤ、ペンダントライトは真鍮製。
ドアは古い中古のドアをやすり掛けし、リペアをして活用しています。
晴れた日には、東側に開いた窓から、粟ケ岳や守門岳などの山々を望むことができます。
キッチン奥には、坪庭に面した広く明るい洗面脱衣室・浴室・トイレ・寝室・クローゼットがありますが、広がり感のあるLDKと対照的な、機能を担う空間がまとめられているのも特徴です。
※洗面脱衣室は12/6現在は工事途中です。見学会時にはきれいに整えてお待ちしております。
また、場所によって変化する見え方や抜け感なども実際に見学することで感じていただけると思います。
ぜひこの機会に、写真では伝えきれない魅力を体感してみてください。
みなさまのお越しをお待ちしています。
あかがわ建築設計室 一級建築士 赤川仁一
scot 一級建築士 赤川聖子